待望の赤ちゃんが生まれ、喜びの中にあるのですが、成長とともに、何かしら変化が気になって行きます。新生児の1か月検診、予防接種など、忙しくこなしていくのですが、ある日、ふと、「ん?目が少しより目かな?」なんて気が付くことがあります。まあ、赤ちゃんですのでまだ、筋肉等が発達していないので、よくあることなのかな?とやり過ごすのですが、。だんだん治らなくて不安になりますよね?
そもそも斜視ってどんな状態なの?
斜視は右眼と左眼が違うところを見ている状態です。
①両眼の視線を合わせようとする脳の機能に原因がある場合
②眼球を動かす筋肉に原因がある場合
③遠視が原因の場合
①~③のような原因が考えられます。原因不明の場合もあります。
斜視だと何がいけないの?
人間には両眼視という能力があります。言葉のとおり右眼と左眼で同じところを見ることにより得られます。この両眼視があることにより、遠近感をつかんだり、物を立体的に見ています。斜視になっているとこの両眼視の能力が発達しません。その他、物を見る眼がどちらかの眼に決まってしまっている場合は使っていない方の眼の視力が正常に発達しません(斜視弱視)
内斜視の治療法は?
遠視が原因の場合は眼鏡を装用することで眼の位置が良くなります。眼鏡で矯正出来ない斜視は手術が適応になります。(http://www.asano-eye.com/subject/squint.phpから引用)
実際に私の子供も心配で、眼科にいって見てもらいました。3歳のころです。それまで状態を見守っていたのですが、、。眼球に薬液を入れ、緊張をほぐした状態で検査をして、その2子週間後に同じ検査をし、眼鏡での治療になりました。まだ3歳児ですのでどこか不憫で、違和感あるだろうし、本当にこれでいいのか?不安でしたが、親としては今出来る限りのことをするしか、ありませんでした。それからは3か月に1回の経過観察、およびメガネの度数をかえたり、していきました。幼稚園では遊んでいる途中で、眼鏡を変形させて、よく直したことを覚えています。
小学校に入学すると、まあ、眼鏡をしている子供も増え、それほど目立つ存在ではありませんでしたが、そのほとんどの子供は、近視でした。自分の子供は内斜視ですから、いわゆる遠視用なんです。しかも片方だけ。絵を描く時とか見ていますと、やっぱり、目がよっています。目を凝らして見るときにより目になる感じです。外を見るときや、呼んで振り向く時は普通なのですが、、、。
勉強もあんまり集中できないのでは?など心配しましたし、女の子でしたから、見た目の心配もしました。中学、高校まで、眼鏡を変えつつ、経過観察のために半年に1回通院をしました。このころになると、まあ、慣れていき、部活や、学校の行事で本人も忙しく充実した学校生活でした。自分の内斜視ということを自覚していましたし、より目にならないよう、顔を正面に向けるとか、注意していたようですが、まあ、眼鏡の効果があったのか、そんなに気にならない状態でした。通院は高校の段階でやめました。
そして高校を卒業し、専門学校へ進学すると、なぜが、いつの間にか眼鏡をすることもなくなり、コンタクトレンズを使って、なんか、自由に振る舞っていました。就職後は、コンタクトもしなくなり、、全くの裸眼で生活しています。良縁に恵まれて24歳で結婚できました。
今思えば、内斜視はなんだったのか?あんなに悩んたことが嘘のようです。やったことは眼鏡。これが効果があったのか?でも、詳細はわかりません。だって医者は「この先も眼鏡の使用は外せない」とのことでしたので、、。やっぱり「治ってほしい」とする努力がいつの日にか神様に認めてもらって、よい結果が与えられたのかもしれません。
あとは子供の性格、というか幼児の性格が目に現れたのかな?と思うことがあります。心配性や緊張、引っ込み思案の性格。もう少し子供を信頼して、親が言いすぎたり、完璧主義だったりしたら、子供はたまりません。親の見方を変える意味で斜視で訴えていたのかもしれません。目は心の窓ともいいますので。親としたら心配なのですが、子供を信じて、未来を信じて暖かく接していただきたいです。いろんなケースがあるともいますが良い方向にいくといいですね。