トレンドというほどポピュラーなものになるかは分かりませんが、今注目したいのは「アルカリ性ダイエット」。ストイックに美を目指すことで有名なヴィクトリア・ベッカムやグウィネス・パルトロウなどの海外セレブが行っていると話題になっています。
「アルカリ性ダイエット」、名前だけではイメージしづらいですね。
これは、アルカリ性食品とその他の食品を7:3の割合で摂ることで、「太りにくく病気になりにくい体を目指す」という方法です。
効果的に痩せるには?
人体には血液を弱アルカリ性に保つ機能が備わっているため、酸性に傾くと体内の解毒作用を司る肝機能や腎機能に負担をかけ、老廃物が溜まりやすくなります。そこで食事をアルカリ性中心にして肝機能、腎機能の負担を減らすことで、腸など内臓の働きが活発になり、痩せやすい体になるというのがその理論です。
アルカリ性の食品
でんぷん質を含まない野菜(レタス、アボガド、アスパラガス、レタスなど)
果実、海藻、きのこ類、ナッツ類、オリーブオイル、
大豆製品(大豆、豆腐、納豆、豆乳など)
酸性の食品
白米、パスタ、ポテト、肉類、魚介類、卵、砂糖、小椚
乳製品(牛乳、バター、チーズ、ヨーグルト、)コーヒー、紅茶、アルコールなど
食べ方としては、どんな調理法でも良いのでしょうか?
生食でも加熱しても上記の特徴は変わらないので、調理法は自由です。ただし酸性食品とされるコーヒー、紅茶、砂糖、アルコールは、このダイエットを実施している間は我慢することとされていますね。
実践する上で、他に注意点はありますか?
アルカリ性の食品を7割にすると、野菜やきのこなど植物性の食品が中心となります。東洋医学的な考え方でいうと野菜の中にも「体を温める食材」はありますが、西洋医学的には植物性食品だけに偏ると体が冷えやすくなるという説もあるので、アルカリ性以外の食品も、3割はしっかり食べることが大切です。
欧米人は平熱が37℃前後といわれ日本人より体温が高いため、「アルカリ性ダイエット」が日本人に適しているかについては、不明な点も多いです。また体のpHバランスは様々な生体機能によって調節されているもので、食べ物によって変わるわけではありません。「アルカリ性ダイエット」も、あくまで内臓の負担を減らすことが主だというのは、忘れてはいけないポイントです。
肉や炭水化物の摂り過ぎが気になったときには野菜や海藻、きのこなどをたっぷり食べてバランスを取る、というような取り入れ方が良いかもしれませんね。それを意識するだけで、体がすっきりしそうです!