日に日に湿度が上がって、蒸し暑く感じることも多い時期。湿度が高まると、電車の中や室内などでも、ちょっとしたニオイに敏感になりますね。そして、気をつけたいのが自分の体から発するニオイ。自分のニオイには慣れてしまいがちなので、知らない間にまわりの人々を不快な気分にさせることのないようにしたいものです。
よく「汗のニオイ」といいますが、実は、汗をかいた直後はほとんど無臭だとされています。ところが、皮膚の上にたまった余分な皮脂や汗の汚れが細菌によって分解されると、ニオイの原因となる物質が発生するのです。中高年特有のニオイである「加齢臭」も、そうした過程で発生する「ノネナール」という原因物質によるものであることが分かっています。
大切なのは、ニオイの原因物質を取り除くこと
【1】こまめに汗や皮脂をふき取りましょう
汗には体温を調節するなどの重要な役割がありますが、そのまま放っておくとニオイを発生させる原因にもなります。汗や皮脂はこまめにふき取るように心がけましょう。その際、乾いたハンカチやタオルではニオイのもととなる皮脂や汚れをうまくふき取ることができません。濡らしたハンカチやタオルを固く絞って、やさしくぬぐうようにふき取るといいでしょう。
【2】おろそかになりがちなところも、しっかり洗いましょう
入浴の際は、首から胸、わきの下などの分泌物の多いところはもちろん、耳の後ろやうなじ、背中など、おろそかになりがちなところも洗いましょう。そのとき、男性が忘れやすいのが、石鹸をよく泡立てること。泡立て用のネットなどを使ってしっかりと泡立てることで、ニオイ物質の吸着力をアップさせることができます。また、体をゴシゴシ洗うのは禁物。汗をかきやすいところは念入りに、全身に泡を広げてやさしく洗い流すようにしましょう。体を洗う際は、ニオイの原因物質まで洗い流すことが大切です。
【3】着替えの下着や衣類のニオイもチェックしましょう
せっかく体を洗っても、着替えの下着や衣類に加齢臭が染み付いていては台無しです。いったん繊維に染み付いた体臭はなかなか取れないので、そうなる前にこまめな洗濯が欠かせません。洗濯をしてもニオイが取れないものは処分しましょう。また、暑い季節は寝ている間も多くの汗をかくもの。枕カバーや寝具などにニオイが付かないよう、よく洗濯しておきましょう。
身内の方や親しい人でも指摘しにくい、気になるニオイ。その原因物質を取り除くように心がけて、爽やかな毎日をお過ごしくださいね。