寒さのせいで屋内にこもりがちな季節は、どうしても運動不足になりやすいですね。お正月に食べ過ぎてしまったので、体を動かそうと思っても、何だかおっくうに感じてしまう、、。そして、気がつけばポッコリおなか、という方もいらっしゃるのでは? それは、「代謝」が低下しているサインかもしれません。
呼吸や体温の調節など、ヒトが生命活動を維持するために必要なエネルギーのことを、「基礎代謝」と呼びます。この基礎代謝は年齢とともに低下するといわれていますが、その原因は主に筋肉量が減ることによるもので、自然の摂理といえるでしょう。また、若い頃より太りやすくなる、いわゆる「中年太り」は、基礎代謝の低下が原因のひとつです。基礎代謝によって消費されるエネルギーが減ってしまい、太りやすくなるのです。
加えて、あまり体を動かさない生活スタイルは代謝の低下を招きます。体を動かす(=身体活動)ことこそが、肥満や疲労感を防ぐカギとなるのです。また、代謝が低下すると、肥満だけでなく、「手足が冷えやすい」「むくみやすい」と感じることもあります。そうなると、体を動かすのもおっくうになり、さらに太りやすい、疲れやすいといった悪循環に陥ってしまう可能性も。アクティブでスマートな毎日のためにも、代謝をアップさせる生活習慣を身につけたいですね。
年齢とともに低下する代謝をアップさせるには?
冬太りを解消しようと、食事を極端に制限して運動もしないでいると、筋肉量が減ってしまい、代謝も低下します。すると、たとえ一時的にやせたように見えても、リバウンドしてしまう可能性が高くなります。代謝をアップさせるには、食事や運動、生活習慣といった面で、次のような心がけが大切です。
バランスのよい食事と体を温めてくれる食材がおすすめ
⇒規則正しく、栄養バランスのよい食事が基本です。積極的に摂りたいのは、代謝をサポートしてくれるビタミンB群を多く含む食べ物(豚肉、レバー、青魚、納豆、玄米など)です。また、各種のアミノ酸を豊富に含む食材(肉類、魚介類、卵、乳製品、豆類など)も代謝を促す働きが知られています。
⇒唐辛子などに含まれるカプサイシンや、生姜に含まれるショウガオールといった成分には、体を温める作用があります。毎日の料理に、少量ずつ取り入れてみてはいかがでしょう。
日頃の運動や生活習慣の心がけで元気の出る毎日に
余分な糖質やたまった脂肪を燃焼させるには、ウォーキングなどの有酸素運動がおすすめです。体を動かす習慣があまりない方は、まずストレッチや体操などから始めて、少しずつ運動不足を解消していきましょう。運動することで筋肉量が増えると、代謝もアップします。
入浴の際は、シャワーだけで済ませず、バスタブにゆったりと浸かることをおすすめします。体をしっかり温め、十分にリラックスさせて血行を促しましょう。
日頃から体を温めたり、動かして、血行を良くすることもポイントです。すると、体のすみずみまで栄養を行きわたらせることができ、さらにアクティブに体を動かせることにもつながります。この好循環で代謝をアップさせていきましょう。